ドル建て保険を解約するなら、ベストタイミングとされるのは円安の時です。
さらに契約から10年未満の早期解約によるペナルティーで、返戻金は一段と少なくなってしまい、50万円近くを溶かす計算になる。
解約返戻金をドルで受け取った後、ドルのままで据え置いておけば、ドル換算での金額を減らさずに済みます。
なぜ、ドル建ての保険を解約するのは円安の時がよいのか、理由を解説します。
また、現在の解約返戻金を確認して、これまでにも確認してみましょう。
大手電機メーカーに勤務する高島洋平さん(仮名、40代)はこうため息をつく。高島さんが外貨建て保険に興味を持ったのは今から5年前の2015年の夏。プルデンシャル生命のライフプランナーをしている地元の友人から、加入を勧められたことがきっかけだ。
短期大学卒業後、富国生命に入社。その後、大手保険代理店を経て、ファイナンシャルアドバイザー業務に従事。これまでに約1000以上の世帯からお金のご相談を受け、ファイナンシャル・プラニングを実施。常に最新の情報を把握するように努め、保険だけではなく、様々な金融商品を活用した総合的な資産運用を目指す。2020年 MDRT 日本会会員。ファイナンシャル・プランニング技能士、一種外務員資格(証券外務員一種)を保有。現在、くらしとお金の経済メディア でお金に関する情報を広く発信している。
「プルデンシャル(生命保険)のドル建て終身保険に加入しています。加入当時は、保険で死亡保障を付けながら手堅く運用できればいいかな、ぐらいにしか思っていなかったのですが……」
外貨建て保険とは、万が一に備えながら海外の高金利を生かして運用する貯蓄性保険です。
「為替リスクがある・解約したら損をする・為替手数料がかかる」といった理由から「やらないほうがいいのでは」と懸念されている人も多いでしょう。
しかし、本記事で解説したとおり、外貨建て保険にはデメリットもあれば、メリットもあります。
商品の仕組みやリスクをきちんと理解したうえで、自分の目的に合った保険を選びましょう。
プルデンシャルはやめた方がいい?やばい? | ドル建て生命保険
ドル建て保険は、ドル換算すれば、損はしていないことが多いので、途中で解約するなら、円換算でも損をしないタイミグで解約すべきなのは明らかです。
ここまで円安になると、あれだけみんながバカにしてたプルデンシャルのドル建て保険を買ってた人が圧勝すぎるツーブロプルゴリこそ正義.
外貨建て保険は海外の高金利を生かし、円建てでは得ることのできない大きな保障や運用成果が得られる金融商品です。
そのため外貨建て保険には常に為替リスクが伴います。
外貨建て保険のリスクが心配な人は、保険金や解約返戻金など、将来受け取れる金額が円ベースで確定していないことに不安を感じているのかもしれません。
為替リスクは外貨建て保険に限らず、多くの金融商品に挙げられるリスクのひとつです。
運用成果の出やすい資産運用には、さまざまなリスクが伴うこともまた事実です。
外貨建て保険のリスクが心配な人が選択できる商品は円建ての金融商品に自ずと絞られてきます。大きく増えることは期待できませんが、リスクが減る分、安心して運用できるかもしれません。
プルデンシャル生命のドル建て・外貨建て商品は危険な商品だった?
ドル建て保険も円建て保険も、ドルで生活している国の人にとっては一般的な保険なので、保険の仕組み自体はそれほど大きな違いがありません。
年収1000万世帯が陥る罠、資産を溶かす「外貨建て保険」と「FX」
今一度、保険商品に加入した目的を再確認してみましょう。外貨での運用が魅力で、その手段として保険商品を選んだのであれば、タイミングよく解約して、為替差益を確保することが重要です。一方、老後や死亡に備えることが目的であったのでしたら、安易な解約は、たとえ利益を得たとしても、その後に頭を悩ますことになります。です。
商品によっては「為替リスク」と「金利変動リスク」は複合的に発生する場合があるため、
それだけに、も検討しなければなりません。本来の目的であった老後や死亡はまだ先のことです。円での預金に比べると、ドルなどの外貨の方が金利は高い傾向になります。円に換えて保有するということは、外貨の高金利を手放すことにもなり、円で保有する期間が長い場合は、為替差益があまりプラスになりません。
さらに、保険商品では、保険料には生命保険料控除、保険金を受け取る際には相続税の非課税枠といったが受けられます。保険商品を解約してしまうことで、これらの優遇措置も手放してしまうことになります。
[PDF] 米国ドル建積立利率更改型一時払終身保険 (無告知型)(無配当)
つまり、円建て保険を解約して損をするタイミングであれば、ドル建て保険を解約する場合でも損をする可能性が高いということです。
為替レート 平準払商品(米国ドル建終身保険(保険料円払込型))
外貨建て保険に限らず、多くの保険商品は長期で加入することを前提に仕組みが作られています。よって、短期間で解約してしまうと、解約返戻金が既払込保険料を下回る可能性が高くなります。
特に10年以内の解約の場合、解約の手数料として解約控除が必要となる場合があります。
契約してからの年数が経過するにつれ、解約控除の負担は減っていきますが、負担があることには変わりありません。
保険料を決める際は、家計に負担が少ない額にすることが大切です。
2回目以降の保険料:保険料円払込額を米ドル建ての保険料に換算するための為替レートです。 ..
一定の期間より短期間で解約すると解約控除で差し引かれる金額が大きいため、タイミングによっては元本割れする可能性もあります。
【思わずうなずくお金のはなし】第4回 外貨建て保険について | コラム
次に、解約した場合のメリットとデメリットを考えてみましょう。
メリットは言うまでもなく、為替差益を得ることです。。最近の急激な円安ドル高では、運用期間で考えた投資利回りはかなり高いものとなるでしょう。今後の為替相場の動き次第では損失となる可能性もあるだけに、です。
デメリットとしては、保険商品をことが挙げられます。外貨建て保険の場合は、高い利率や為替差益を目的に加入するケースもありますが、という目的もあったはずです。保険を解約することで、その備えを自ら手放してしまうことになり、その後の保障をどうするか考えなければなりません。
ドル建ての一時払い終身保険に加入しています。大丈夫でしょうか?
元本割れのリスクが許容できない場合は、外貨建て保険の加入は一旦見送る方が良いでしょう。
毎月の保険料を減らしたり、保険料の払込を止めて保障を継続させる方法があります。(減額・払済保険・延長定期保険など)
ドルで受け取る解約返戻金が少額の場合、たとえ円安であっても、両替後の円換算で大幅に増えて得をするということは考えられません。
米国ドル建積立利率更改型一時払終身保険(無告知型)の契約時、積立利率更改時に適用される積立利率をご案内しています。
外貨建ての終身保険や年金保険などは、外貨での保険金額や年金額、解約返戻金は概ね確定していますが、円での受取額などは為替の動向が予測できないため、確定させることはできません。
そのため、急激な円高が進んだ場合、払い込んだ保険料の総額より、受け取った金額の方が少なくなる「元本割れ」を起こす可能性もゼロではありません。