後遺症に対するクラリスロマイシンの効果について(2022/3/17)


新型コロナウイルス感染症の後遺症として咳が続くことがよくあります。咳が続く期間は数週間から数ヶ月にまで及びます。


新型コロナウイルス感染症の後遺症として咳が続くことがよくあります。咳が続く期間は数週間から数ヶ月にまで及びます。

新型コロナウイルス感染症(COVID-19)を含むウイルス感染症には、抗菌薬が無効であるにもかかわらず、抗菌薬が処方されている実態が報告されている。ただし、抗菌薬処方に関連する医師や患者の特徴については明らかになっていない。そこで、東京大学大学院医学系研究科の宮脇 敦士氏らは、本邦の一般開業医を対象としたデータベース(Japan Medical Data Survey:JAMDAS)を用いて、COVID-19の外来受診データを分析した。その結果、本邦の新型コロナのプライマリケアにおいて、抗菌薬の処方は少数の診療所に集中していた。また、60歳以上の医師は抗菌薬の処方が多かった。本研究結果は、JAMA Network Open誌2023年7月25日号のリサーチレターで報告された。

2020年4月1日~2023年2月28日の期間において、継続観察された843診療所の新型コロナの外来受診データ(JAMDAS)を分析し、抗菌薬処方の傾向について検討した。ロジスティック回帰モデル(月と都道府県で調整)を用いて、患者特性(性、年齢、合併症の有無)や医師特性(性、年齢)と抗菌薬処方の関連を調べた。なお、抗菌薬の処方が適切である可能性のある疾患の診断を有する患者の受診データは除外した。

JAMDASを用いて新型コロナの抗菌薬処方の傾向について検討した主な結果は以下のとおり。

・COVID-19患者52万8,676例(年齢中央値33歳[四分位範囲:15~49]、女性51.6%)のうち、4万7,329例(9.0%)に抗菌薬が処方された。
・新型コロナで最も多く処方された抗菌薬は、クラリスロマイシン(25.1%)であった。次いで、セフカペン(19.9%)、セフジトレン(10.2%)、レボフロキサシン(9.9%)、アモキシシリン(9.4%)の順に多かった。
・新型コロナの抗菌薬処方絶対数の上位10%の診療所で、全体の処方数の85.2%を占めていた。
・新型コロナの抗菌薬処方絶対数の上位10%の診療所における抗菌薬の平均処方率が29.0%であったのに対し、残りの90%の診療所における抗菌薬の平均処方率は1.9%であった。
・医師が新型コロナに抗菌薬を処方する割合は、44歳以下の医師と比較して、60歳以上の医師で高かった(調整オッズ比[aOR]:2.38、95%信頼区間[CI]:1.19~4.47、p=0.03)。医師の性別によって、抗菌薬の処方に違いはなかった。
・新型コロナ患者が抗菌薬を処方される割合は、18歳未満の患者と比較して、18~39歳(aOR:1.69、95%CI:1.37~2.09、p<0.001)および40~64歳(aOR:1.36、95%CI:1.11~1.66、p=0.01)の患者で高かった。
・併存疾患のない新型コロナ患者と比較して、併存疾患を有する患者は抗菌薬を処方される割合が高かった(aOR:1.48、95%CI:1.09~2.00、p=0.03)。

本研究結果について、著者らは「本研究の限界として、患者の重症度など、未測定の交絡因子の影響を十分に考慮できないこと、JAMDASに含まれない診療所などへの一般化可能性には限界があることなどが挙げられる」としたうえで、「本研究結果は、抗菌薬の適正使用促進の取り組みに役立つ可能性がある」とまとめた。

階段4段しか上がれません〜コロナ後遺症、慢性疲労症候群 2022年11月03日 14:06 ..

長引く咳は体力を消耗させ、気も滅入らせてしまいます。コロナ禍にあっては周囲の視線も気になるものです。しかし、新型コロナウイルス感染後の咳には必ず終わりが来ますので、症状の強い間は薬を使用して凌げるようにサポートさせていただきます。

長引く咳は体力を消耗させ、気も滅入らせてしまいます。コロナ禍にあっては周囲の視線も気になるものです。しかし、新型コロナウイルス感染後の咳には必ず終わりが来ますので、症状の強い間は薬を使用して凌げるようにサポートさせていただきます。

以上のことから言えることは、気管支喘息の方が新型コロナウイルス感染症に罹患しても、重症化しやすいということはありませんが、日常の吸入治療を怠り、喘息のコントロールが悪い状態にあると入院のリスクが高まり、また、新型コロナウイルス感染症に対する吸入ステロイド薬の悪影響も乏しいため、基本的な感染対策(3密の回避、マスク、手指消毒)を行いながら、毎日の吸入治療を継続していくことが最も重要である、ということではないでしょうか。

気管支喘息の方にとっての新型コロナウイルス感染症に関して、現在以下のようなことがわかっています。


最新臨床ニュース up to date | 【公式】川越森田耳鼻咽喉科医院

コロナが流行し感染防止対策がとられていた2020年~2022年までは、ほとんど感染者がいなかったのにも関わらず、2023年度で5類感染症になってから11月に驚異的に罹患者数が上昇。その後一度落ち着きました。

ただし、クラリスロマイシンは肺非結核性抗酸菌症に対する重要な治療薬ですので ..

新型コロナ後遺症による様々な症状の原因にも慢性上咽頭炎が大きく関与していると考えられています。

り、5日間続き、アセトアミノフェン、モルヌピラビル、クラリスロマイシンなど5日間

以上のことから言えることは、気管支喘息の方が新型コロナウイルス感染症に罹患しても、重症化しやすいということはありませんが、日常の吸入治療を怠り、喘息のコントロールが悪い状態にあると入院のリスクが高まり、また、新型コロナウイルス感染症に対する吸入ステロイド薬の悪影響も乏しいため、基本的な感染対策(3密の回避、マスク、手指消毒)を行いながら、毎日の吸入治療を継続していくことが最も重要である、ということではないでしょうか。

[PDF] 新型コロナウイルス感染症 罹患後症状のマネジメント

今回の報告は、これまで風間教授が明らかにしてきた自身の研究成果をもとに、肺の線維化が原因とされる新型コロナ後遺症に対する治療法について、重要な知見を明らかにしたものであるといえます。また今後、新型コロナウイルス感染者数の増加とともに、その回復後に後遺症で苦しむ患者さんの数も、老若男女を問わず増えていくことが予想されます。今回の風間教授の発見は、社会的な観点からも貢献度が高く、非常にインパクトのある内容です。

・新型コロナで最も多く処方された抗菌薬は、クラリスロマイシン(25.1%)であった。

新型コロナ後遺症はlong COVIDやpost COVIDともよばれ、新型コロナウイルスに感染したあとも、咳やだるさなどの症状が続いたり、あたらしくいろいろな症状が現れる状態をいいます。

コロナが流行し感染防止対策がとられていた2020年~2022年までは ..

上咽頭炎の大部分は、細菌やウイルスなどの感染によって引き起こされます。上咽頭には外部から侵入するウイルスや細菌から体を守る免疫機能があり、だからこそ感染が頻発する場所でもあります。風邪やインフルエンザなどの感染症は、上咽頭に炎症を引き起こすことがあります。インフルエンザや新型コロナウイルスの感染が疑われた場合、病院で検査する際に鼻の奥に綿棒を入れられますよね。あれはまさに上咽頭に付着しているウイルスを採取しているのです。

ついに私も新型コロナウイルスに感染したので、そのことについて述べたい。 ..

最近、新型コロナウイルスに感染後、肺の細胞が炎症で傷ついて硬くなる“線維化”がおきており、新型コロナ回復後におきる後遺症の原因ではないかと考えられるようになりました。本研究は、風間教授によるこれまでの研究成果をもとに、新型コロナ回復後の後遺症の原因となる “肺の線維化”を改善する可能性を明らかにしたものです。

きるキットの他、ライノウイルスやコロナウイルス、アデノウイルス、パラ ..

そのなかでも嗅覚・味覚障害はCOVID-19に特異的な症状で、日本人を対象にした調査では新型コロナウイルス発症者の61%の人に嗅覚・味覚障害認めたという報告があります。

胃生検試料からヘリコバクター・ピロリ菌とクラリスロマイシン耐性型の遺伝子変異.

現在、患者数とともに回復する人の数も増えている新型コロナウイルス感染症の“後遺症”、そこに焦点を当て、その治療法にまで言及した報告は世界初のものです。新型コロナウイルスの感染者が回復し検査で陰性となった後にも、息切れ、胸痛、全身倦怠感、頭痛などといった症状に長く悩まされる事例が国内外で相次いでいます【図1】。

エリスロマイシン、クラリスロマイシン、HIVプロテアーゼ阻害剤<アタザナビル ..

【図1】新型コロナ回復後の主な症状(2020年10月15日、読売新聞記事より引用)

[PDF] The Japanese Journal of Nephrology

では、具体的な脱毛症以外の病気として何があるのでしょうか。2つ紹介します。
ウイルス性疲労症候群(post viral fatigue syndrome)とは
ウイルス性疲労症候群は、新型コロナウイルスからの回復期にみられる症状です。
主な症状は、記憶障害・睡眠障害・集中力の低下です。

新型コロナウイルス感染症感染拡大防止のため,中止とさせていただきます ..

看護学群に所属する教授は、病態生理学・内科学・一般生理学を専門分野としており、また内科の医師としても、現在も患者さんの診療に携わっています。このたび、これまでの自身の研究成果をもとに“新型コロナ回復後の後遺症”に対する治療法の鍵となる重要な知見を、英文雑誌に報告しました。

来,リファンピシン,エタンブトール,クラリスロマイシンにて治療経過中

新型コロナウイルスの後遺症は、回復後にもあらわれます。症状によっては、なかなか改善せず、とてもつらい症状が数か月にわたって続くこともあります。