大谷翔平と結んだプロスポーツ史上最高10年総額7億ドルの契約。その資金はどこから生まれ、投資の効果をどのように見積もっているのか。
同サイトによると、米スポーツサイト、アスレチックのブリタニー・ギロリ記者は「ソトがFAで大谷翔平の7億ドルの契約を上回ることは、現時点では『夢物語のようだ』という」とバッサリ。ただ、「ソトが多額の(年俸の)繰り延べ金を受け入れるつもりなら不可能ではない」と指摘した。
ソトは今オフのFAの最大の目玉で、昨年ドジャースの大谷翔平投手(30)が結んだプロスポーツ史上最高の10年7億ドル(約1064億円)超えを果たすか注目されている。
ところが現地関係者は、異例の大型補強はペイするどころか、お釣りが来るという見方をしている。根拠として挙げられるのは、新たにもたらされる収益だ。スポーツチームでは、観戦チケット販売、スポンサーシップ、マーチャンダイジング(物販)、放映権料が主な収入源となっている。これらのチャネルを通じて、ドジャースは昨季5億6500万ドル(約819億円)を稼いだが、大谷の獲得を契機に、収益性を高めていくことが期待できるという。
大谷翔平選手がドジャースと結んだ7億ドルの契約は、FRBの金融政策と関係している。
かくして取り沙汰されたのが、巨額の投資は回収できるのかというテーマだった。むろんドジャースは7度ワールド・シリーズを制覇した名門であり、球団価値でもニューヨーク・ヤンキースに次ぐMLB2位を誇る。とはいえ7億ドルは、球団買収額の3分の1にも匹敵する。台所事情を不安視する声が上がったのは当然だろう。
大谷翔平は典型的な例だ。分業化が進んだ現代野球界で二刀流を体現。昨年12月にはドジャースと契約し、10年で年俸総額7億ドル(約1015億円)に達するスポーツ史上最高額の待遇を手にした。
最終的に大谷が受け取る金額の総額は7億ドルに変わりはありませんが、ドジャースからすると支払方法の違いで『山本由伸』をも獲得できるくらいの違いが生まれるのです。
それはドジャースとの契約で大谷が選択したアプローチだ。大谷の契約は正式には10年7億ドルだが、そのうち6億8000万ドル(約1033億円)は契約満了まで繰り延べられ、2034年から43年まで毎年6800万ドル(約103億3000万円)が支払われる。
【MLB】大谷翔平 ドジャースと7億ドルで契約! 2017年 ..
これは7億ドルを10年間に分割することによって、今すぐ7億ドル受け取るより、その価値が1億3300万ドル下がったことを意味します。
(※単純化して計算していますので、実際とは異なります。)
ヤンキース&メッツ ソトに大谷超え7.1~7.3億ドル提示 ..
そうすると、10年総額7億ドルの契約の現在価値は、下記のグラフの通り『約5億6700万ドル』となりました。
大谷翔平選手の7億ドル契約について、贅沢税への影響を考えてみた
”ドジャース入りで合意した大谷翔平投手の10年総額7億ドル(約1020億円)の契約詳細が明らかになった。米メディア「ジ・アスレチック」など複数の米メディアによると、年平均の年俸7000万ドル(約102億3000万円)のうち、6800万ドル(約99億4000万円)の支払いを延期。つまり実質、年俸200万ドル(約2億9000万円)で来季から2033年まで臨むという。”
【MLB】ソトは大谷翔平の“7億ドル超え”に見合うのか、ジャッジに迫る今季の打撃データを総ざらい ..
また、大谷からの提案でその7億ドルの支払方法についても、驚きの内容が発表されました。以下引用します。
「これはショウヘイからのアイデアだ」大谷翔平の契約金7億ドルの大部分は“後払い” 米識者「ドジャースはさらに補強ができる」 ..
日本の至宝ともいえる大谷翔平が、名門ロサンゼルスドジャースと10年総額7億ドルというプロスポーツ史上最高金額での契約を行いました。
大谷翔平の「7億ドル」は安い?米金融会社が提示した“驚愕の見積もり”「10年間で10億ドルの利益を生み出すかもしれない」 ..
狭いプロスポーツの世界では、100万ドルが大金とみなされなくなって久しい。とはいえさすがに7億ドルともなれば、それは紛れもなく大金だ。
エンゼルスからFAになっていた大谷翔平投手(29)のドジャースとの10年7億ドルの契約を受けて、米各メディアがいかに破天荒な額かを報じた。
79年、ヒューストン・アストロズは投手のノーラン・ライアンと、当時としては驚愕(きょうがく)だった4年間で450万ドルの契約を交わした。これでライアンは野球史上初めて、1シーズンで100万ドル以上を稼ぐ選手になった。当時のボストン・グローブ紙の風刺を利かせたコラムの中で、作家のリー・モントビル氏はある架空の会話を記している。そこでは高校の進路指導教員が、非常に出来のいい生徒に野球界でキャリアを追求するよう勧めている。
昨年12月に大谷翔平選手との大型契約が報じられたロサンゼルス・ドジャース。その契約金額は10年で総額7億ドル—
選手の給与が過去1世紀でどれだけ暴騰したかについて一例を挙げると、現在の米大統領の給与40万ドルは、来季大リーグの最低給与74万ドルの半分をようやく超える程度だ。
大谷の契約額7億ドル超えの可能性も? フアン・ソトの移籍先・契約額をめぐる現地最新情報まとめ
スポーツ・イラストレイテッド誌に寄稿するスポーツライター、トム・バードゥッチ氏が書いているように、大谷は「付随的な収入とブランド価値によって最大年2500万ドルのリターンをもたらす可能性がある。ライバルチームのオーナーがそう試算している」。
【大谷翔平】米メディア「ドジャース7億ドル格安だった | Facebook
大谷が提案した内容は、年俸の97%(ほぼ全額)を10年後に先送りするというもの。
当初10年間は年200万ドルを受け取り、その後の10年間で年6800万ドルを受け取ることになります。
ドジャース・大谷 7億ドルのうち6億8000万ドルが後払いと判明
それを踏まえ、同紙は「フィールドでのプレー以外にも、大谷はすでにロサンゼルスの投資に見合うだけの働きをしている。ある衝撃的な統計によると、大谷は高額な報酬を受け取っているのではなく、むしろ低額な報酬を受けている可能性があるとの見方もあるようだ」とし、「この数字が正確であれば、大谷は野球界で最も低賃金の選手かもしれないし、そうではないかもしれない。1億2000万ドルの利益は、契約金の約17%に相当する。これにチケットの売り上げ、チームの成功などを加えると、この契約はロサンゼルスにとってお買い得なものに見えてくる」との見解を示した。
大谷翔平がドジャース入団発表、北米史上最高10年7億ドルで契約
超大型契約だが、このうちの97%にあたる6億8000万ドル(約1054億円)は後払いとなっており、契約期間中の10年間は年俸200万ドル(約3億1000万円)だけ受け取ることになった。そして、加入初年度のレギュラーシーズンで史上初の50-50を達成し、最終的に54本塁打59盗塁という驚異的な成績を残している。その後、ドジャースは4年ぶり8度目のワールドシリーズ優勝を果たした。大谷の経済効果により、ドジャースは1億2000万ドル(約186億円)の利益を得たとされている。
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またスポーツサイトのザ・リンガーが指摘するように、後払いは大谷を今後の巨額の税金から救う可能性がある。というのもカリフォルニア州は大金が手に入る際に最も重い税負担がかかる州なので、仮に大谷が契約終了後同州に住まなければ、後払いの6800万ドルは高い州所得税の対象から外れる公算が大きい。
10年間7億ドルでドジャース移籍へ 北米プロスポーツ史上最高額
しかし、CNNを含む複数のメディアが今週報じたように、大谷は年俸7000万ドルのうち6800万ドルを後払いで受け取ることに合意。これによりドジャースは短期的な財政上の痛手を著しく低減できる。スポーツ専門局ESPNによると、チームの戦力均衡税(贅沢<ぜいたく>税)を計算に入れた大谷の年俸はざっと4600万ドル。チームに対しては後払いとなる分の支払いを現在の価値に割り戻すことが義務付けられているため、割り戻した後払い分の金額約4400万ドルに契約期間中の実支払年俸200万ドルを足した4600万ドルが平均年俸となる仕組みだ。スポーツサイト、ジ・アスレティックの報道によると、後払いとなる金額は34~43年、無利子で支払われる。