外貨建て保険とは?メリット・デメリットや保険の種類について解説
ドル建て保険は以前から存在していましたが、日本で注目されるようになったのは、2016年に日銀によって「マイナス金利付き量的・質的金融緩和(マイナス金利政策)」が導入されたのがきっかけです。
日本円ではなく米ドルや豪ドルで運用される保険のことを、ドル建て保険といいます。日本で超低金利が続くなか、円よりも金利の高いドルで運用されることから、近年、注目が集まってきている保険です。しかし、一方では、「ドル建て保険はおすすめしない」という意見も聞かれます。ドル建て保険への加入は、何を基準に判断すればよいのでしょうか。
この記事では、ドル建て保険の概要や、ドル建て保険がおすすめしないといわれる理由、ドル建て保険のメリットやリスク等について解説します。
外貨建て保険とは、払込んだ保険料が日本円ではなく外貨で運用される保険で、このうち米ドルや豪ドルで運用される保険をドル建て保険といいます。まずは、ドル建て保険がどのようなものなのか、その特徴や仕組みについて確認していきましょう。
ドル建て保険とNISAどちらがおすすめ?メリットとデメリットを解説
毎月一定の保険料を支払い、死亡時や満期時、中途解約時などにあらかじめ定められた保険金や年金、解約返戻金を受け取るところは円建て保険と共通していますが、です。
ドル建て保険は、保険の機能に加えて、外貨で運用しているためその分コストの種類が多く、商品のしくみが複雑で全体のコストがわかりにくいです。またコストが多いと、長期的に見た場合に投資効率が下がることもあります。
ドル建て保険は一般的に、短期間で利益を出すものではなく、10年以上の長期保有により資産形成を目指す設計がされています。
ドル建て保険の特徴は、ドルで保険料の一部が運用されることです。また、保険料の払込みや、保険金・解約返戻金の受取り等も、日本円ではなくドルで行われます。ただし、一般的には日本円で入金・受取りができる特約があり、実際にドルで支払ったり受取ったりする必要はありません。日本円で払込んだ保険料がドルに換算され、同様に、保険金もドルから円に換算されて受取ることになります。
外貨建て保険 おすすめ比較ランキング 2024年12月更新 最新版
ドル建て保険が注目されている理由は、一般的な円建て保険との予定利率の違いにあります。予定利率とは、保険会社が契約者に対してあらかじめ約束する運用利回りのことです。予定利率が高ければ大きな運用収益を見込めるということになり、同じ保障内容でも保険料は割安に設定されます。そして、運用する通貨を発行している国の金利が高いほど、予定利率も高くなる仕組みです。
建て保険とは?外貨建て保険は契約者から預かった保険料を米ドルなどの外貨で運用します。保険料の支払いのほか、保険 ..
万が一の事態に備えるための生命保険のなかには、貯蓄性があって資産運用に活用できる保険商品もあります。貯蓄性のある保険商品としては、払込んだ保険料を米ドルやユーロ、豪ドル等の外貨で運用する外貨建て保険があります。これらの保険商品に関心のある人もいるのではないでしょうか。
ここでは、外貨建て保険の種類や関係する制度の他、為替の影響によるメリット・デメリット、保険金等にかかる税金について解説します。
外貨建て保険は終身保険・養老保険・個人年金などの種類があり、米ドル、豪ドル ..
ドル建て保険は、複数の費用がかかります。通貨間の両替に加えて運用コストも発生する商品であるため、円建て終身保険よりも差し引かれる費用の種類が多いことを理解しておく必要があります。
保険会社が米ドル・豪ドルなど外貨で運用する保険の情報・為替リスクなど、外貨建て保険 ..
2023年11月現在、円建て保険に比べて、米ドル建て保険や豪ドル建て保険は、予定利率が高く設定されています。そのため、ドル建て保険のほうが効率よく資産を増やせる可能性があるとして話題となっているのです。
「外貨建て保険」について、詳しく知らないからなんとなく怖い…という印象をお持ちの方も多いのではないでしょうか。「やってはいけない?
外貨建て保険は、払込んだ保険料を米ドルやユーロ、豪ドル等の外貨で運用する保険です。一般的に保険料の払込みや運用、保険金・解約返戻金の受取りは外貨で行いますが、一部の保険商品では保険料の払込みや保険金・解約返戻金の受取りに円を選択することも可能です。円で保険料の払込みや保険金等の受取りをする場合は、為替相場の影響を受けます。
外貨建て保険とは? 外貨建て終身保険; 外貨建て養老保険; 外貨建て個人年金保険 ; 外貨建て保険のメリット
ドル建て保険の種類には、主に終身保険、養老保険、個人年金保険等があります。円建て保険にもある保険商品ですが、異なる点としては払込んだ保険料が日本円ではなく外貨で運用されることが挙げられます。それぞれの保険の特徴は以下の通りです。
外貨建て保険とは?外貨保険加入のメリット・デメリットを徹底解説
予定利率とは保険会社が契約者から受け取った保険料を運用する際に約束する利回りのことで、利率が高いほど大きな運用収益を見込めることから、保険料は安く設定されます。この予定利率が、円建て保険に比べてドル建て保険の方が高いのです。
ドル建て終身保険とは、ドルで運用される終身保険を指します。金利が高いのがメリットである反面、為替変動に影響されるのがデメリットです。
以上をふまえて、最後にドル建て保険はやめたほうがいい人・おすすめできる人について整理をします。
ドル建て保険とは? 向いている人の特徴やメリット、加入前の注意点
ドル建て保険の予定利率が円建てに比べて高い理由は、アメリカの国債利回りが日本より高いから。保険は主に国債で運用されるため、国債の利回りの差が、予定利率の差に影響を与えるのです。
【FP監修】外貨建て保険の全期前納と一時払いってなに?それぞれのメリット・デメリット・違いを徹底解説! ..
外貨建て保険は、機関投資家向けの外国債券などで運用することにより、高い積立利率を契約者に約束しています。
株や投資信託に最低保証はありませんから、保険ならではのメリットといえるでしょう。
積立利率は各保険会社によって異なり、積立利率の最低保証を設けている商品もあります。
2.1 保障が一生涯続く「ドル建て終身保険」; 2.2 ; 3 ドル建て生命保険3つのメリット
なお、外貨建て保険の保険料の払込方法には、一時払と平準払があります。一時払は契約時に保険期間中のすべての保険料を1回で払込む方法で、平準払は月払や半年払、年払等、一定期間ごとに払込む方法です。保険会社としては、先に保険料を一括で払込んでもらえる一時払のほうがメリットは大きいため、平準払に比べて保険料総額が割安になる傾向があります。
外貨建て保険のデメリットとは?!リスクとコストについておさらい
外貨建て保険を検討する際には、予定利率と市場価格調整について理解しておくとよいでしょう。
メリットデメリットについて、後程詳しく説明していきます。 外貨建て保険を知ろう
ドル建て保険は円建て保険よりも予定利率が高いため、同じ保障内容であればドル建て保険の方が保険料を抑えて加入することができます。