通常、成人には、1回1滴、1日2回2日間、その後、1日1回12日間点眼する。 用法(点眼日数)が疾患によって異なります。 7日間 結膜炎


やや粘調性の性質のため、使用時はキャップをしたまま点眼容器を下に向け、数回降ってから点眼をしてください。開封後は、室温保存とします。


角膜障害、アナフィラキシー、眼刺激、目掻痒感、眼痛、充血などがあげられます。

近年、眼科領域において起因菌の各種抗菌薬に対する耐性化に警鐘が鳴らされていますが、抗菌点眼剤は内服薬や注射剤と比較して系統の選択肢が限られています。

新薬アジマイシン点眼液1%の説明 千寿製薬株式会社 迫田様 - 薬剤に対する耐性が出てくると治療が困難になるので多方面から治療が望まれる。

こんにちは。2019年9月2日に、9月11日発売の新薬「アジマイシン点眼液1%」についての勉強会を行いましたので報告します。

しかし、今までの点眼とは使用方法が違うことや長期的な使用により副作用の発現があるとのことでしたので処方の際には患者さん(特に年齢の多い方)への説明は徹底していかなければならないと思いました。リーフレットを渡しつつ、皆なで統一した説明ができるようにしていきます。

粘りのある点眼なので点眼後ぼやけて見える。点眼前はキャップをしたまま逆さにして振る。内容量が少なく見えるが点眼する日数が1〜2週間なので足りる分は入っている。

処方してから2日間は一日2回、その後1日1回と点眼回数が変わるので患者さんに説明する際は注意が必要だと感じた。


日本眼科学会会員 各位. 公益財団法人日本眼科学会. アジスロマイシン水和物点眼剤(販売名:アジマイシン点眼液1%。以下「本剤」という。

眼瞼への移行性、滞留性がとても高い薬剤ということで感染症に期待ができる薬剤なのだと思います。

アジマイシン点眼液1%(千寿製薬株式会社)| 処方薬 | お薬検索

点眼期間は2週間まで。(組織に残りやすいため角膜障害を起こす可能性があるため)

アジスロマイシン水和物点眼剤(販売名:アジマイシン点眼液1%。以下「本剤」という。) ..

新しい抗菌薬が出ることは症状を繰り返す患者さんにとって嬉しいことだと思う。今までに見たことのないほどの粘性のある液に驚いたが垂直に点眼をすれば液切れは良いとのこと。容器の底に留まるので逆さ、もしくは逆さまでいかなくても容器口の付近にとどめておくような保管の仕方はどうなのだろうかと思ったが、そうすると、点眼時に体温で温められた容器内の空気が膨張して液があふれ出たり余分に出やすくなり容器の口を汚す原因にもなるのでやめた方が良いとのこと。使用する時だけ逆さまにし、軽く振るだけで十分ということなので注意したい。

アジマイシン点眼液1%を投与した眼瞼炎患者における眼瞼周囲所見の改善効果の検討

抗菌薬はガチフロ、クラビット、ベガモックス等色々あるが、薬剤に対する耐性が出てくると治療が困難になってくるので多方面から治療ができるようになることが望まれる。ジスロマック(抗生物質)の成分を点眼薬にしたもの。結膜炎、眼瞼炎、麦粒腫、涙のう炎、に適応がある。点眼液にポリカルボフィルという粘性がある物質が使われているため、より長く目に留まり、組織への移行性が高く、点眼液自体に苦味があるものの、口腔への流出は抑えることができそう。短期間の使用が基本で再投与は少なくとも1ヶ月半以上空けることが望ましい。

機器・薬剤紹介(44)アジスロマイシン点眼液(アジマイシン点眼液1%,千寿製薬)

17.1有効性及び安全性に関する試験
〈結膜炎〉
17.1.1国内第III相試験(3‐01)
19歳以上の細菌性結膜炎患者(治験薬投与眼の眼脂及び充血スコアがともに1点以上)を対象に、1%アジスロマイシン点眼液を1回1滴、1日2回2日間、その後、1日1回5日間点眼投与したときの有効性及び安全性を検討することを目的として、基剤(プラセボ)を対照とした無作為化二重遮蔽並行群間比較試験を実施した。
主要評価項目である治験薬投与終了時の臨床効果注1)は、1%アジスロマイシン点眼液群85.6%(172/201例、判定不能0例)、基剤群83.0%(93/112例、判定不能0例)であり、1%アジスロマイシン点眼液群と基剤群との対比較において、統計学的に有意な差は認められず(P=0.5505、χ2検定)、基剤に対する1%アジスロマイシン点眼液の優越性は検証されなかった。
副作用は、1%アジスロマイシン点眼液群で284例中28例(9.9%)に認められ、主な副作用は眼刺激11例(3.9%)、眼痛6例(2.1%)、眼そう痒症5例(1.8%)であった。
17.1.2国内第III相試験(3‐06)
7歳以上の細菌性結膜炎患者[治験薬投与眼の眼脂(粘液膿性又は化膿性のもの)及び充血スコアがともに1点以上]を対象に、本剤を1回1滴、1日2回2日間、その後、1日1回5日間点眼投与したときの有効性及び安全性を検討することを目的として、基剤(プラセボ)を対象とした無作為化二重遮蔽並行群間比較試験を実施した。
主要評価項目である治験薬投与終了時の臨床効果注2)は、本剤群32.3%(75/232例、判定不能0例)、基剤群22.5%(49/218例、判定不能0例)であり、本剤群と基剤群の対比較において、統計学的に有意な差が認められ、基剤に対する本剤の優越性が検証された(P=0.0194、χ2検定)。
副作用は、本剤群で259例中20例(7.7%)に認められ、主な副作用は眼刺激11例(4.2%)、点状角膜炎3例(1.2%)、眼そう痒症3例(1.2%)であった。[9.7.1参照]
〈眼瞼炎、麦粒腫、涙嚢炎〉
17.1.3国内第III相試験(3‐02)
19歳以上の細菌性の眼瞼炎、麦粒腫及び涙嚢炎患者を対象とした非対照非遮蔽試験において、1%アジスロマイシン点眼液を1回1滴、1日2回2日間、その後、1日1回12日間点眼投与した。
主要評価項目である1%アジスロマイシン点眼液投与終了時の臨床効果注1)は、全体68.8%(22/32例、判定不能0例)、眼瞼炎70.0%(7/10例、判定不能0例)、麦粒腫90.0%(9/10例、判定不能0例)、涙嚢炎50.0%(6/12例、判定不能0例)であった。
副作用は、39例中5例(12.8%)に認められ、主な副作用は眼刺激5例(12.8%)であった。
また、国内第III相試験における適応菌種別の有効性は表1及び表2のとおりであった。
表1適応菌種別の臨床効果
--------------------------表開始--------------------------
初診時検出菌属/菌種3‐013‐063‐02
本薬群基剤群本薬群基剤群本薬群
ブドウ球菌属菌株数1457120717917
著効82(56.6)34(47.9)63(30.4)39(21.8)1(5.9)
有効以上122(84.1)61(85.9)177(85.5)135(75.4)12(70.6)
レンサ球菌属菌株数53127-
著効3(60.0)1(33.3)5(41.7)2(28.6)-
有効以上5(100.0)2(66.7)12(100.0)5(71.4)-
肺炎球菌菌株数11817183
著効7(63.6)1(12.5)12(70.6)5(27.8)0(0.0)
有効以上9(81.8)7(87.5)16(94.1)14(77.8)1(33.3)
コリネバクテリウム属菌株数--119106-
著効--34(28.6)16(15.1)-
有効以上--97(81.5)80(75.5)-
インフルエンザ菌菌株数24188181
著効19(79.2)10(55.6)7(87.5)5(27.8)0(0.0)
有効以上24(100.0)15(83.3)7(87.5)16(88.9)1(100.0)
アクネ菌菌株数33139129-
著効1(33.3)1(33.3)40(28.8)26(20.2)-
有効以上3(100.0)2(66.7)120(86.3)103(79.8)-
例数(%)
--------------------------表終了--------------------------
表2適応菌種別の初診時検出菌に対する有効性
--------------------------表開始--------------------------
初診時検出菌属/菌種菌消失日数3‐013‐063‐02
本薬群基剤群本薬群基剤群本薬群
ブドウ球菌属菌株数1457120717917
投与開始後3日目以内123(84.8)47(66.2)120(58.0)85(47.5)11(64.7)
投与開始後7日目以内132(91.0)61(85.9)167(80.7)115(64.2)15(88.2)
レンサ球菌属菌株数53127-
投与開始後3日目以内5(100.0)2(66.7)11(91.7)4(57.1)-
投与開始後7日目以内5(100.0)3(100.0)12(100.0)6(85.7)-
肺炎球菌菌株数11817183
投与開始後3日目以内9(81.8)2(25.0)12(70.6)6(33.3)1(33.3)
投与開始後7日目以内9(81.8)5(62.5)14(82.4)9(50.0)2(66.7)
コリネバクテリウム属菌株数--119106-
投与開始後3日目以内--66(55.5)28(26.4)-
投与開始後7日目以内--76(63.9)37(34.9)-
インフルエンザ菌菌株数24188181
投与開始後3日目以内23(95.8)11(61.1)7(87.5)7(38.9)1(100.0)
投与開始後7日目以内23(95.8)14(77.8)8(100.0)9(50.0)1(100.0)
アクネ菌菌株数33139129-
投与開始後3日目以内3(100.0)2(66.7)47(33.8)52(40.3)-
投与開始後7日目以内3(100.0)3(100.0)74(53.2)68(52.7)-
例数(%)
--------------------------表終了--------------------------
注1)著効/有効/無効/悪化/判定不能と評価された被験者に対する、著効又は有効と判定された被験者の割合
注2)著効/有効/無効/悪化/判定不能と評価された被験者に対する、著効と判定された被験者の割合

アジスロマイシン(アジマイシン点眼液1%)の細菌学的効果に 関する特定使用成績調査

粘度が高く、液体が落ちてくる時間がかかるので点眼方法もしっかり伝えスムーズに使っていただく。

アジマイシン点眼液1%の薬価・添付文書など詳細情報 | 千寿製薬

長期投与で角膜障害の心配あり。点眼期間2週間まで。再投与は1ヶ月半以上空ける。

角膜カンファランス2023発表〜マイボーム腺機能不全に対するアジマイシン点眼後のIPL治療

菌を増やさないようにする作用があるとのことなので、マイボーム腺炎になりやすい方などに適していそうだなと思いました。

眼瞼炎が原因でマイボーム腺の機能不全が認められた場合、アジマイシン点眼液を処方します。

今回、アジマイシン点眼について効果、使用法、使用上の注意を理解した上で説明する必要があるという事を勉強しました。
当院ではその他にも、サプリメントやアイシャンプー、あずきの力などのケアも行っております。気になる症状などございましたらお気軽にご相談下さい。