豪ドルはなぜやばいと呼ばれるのか。最新の相場考察や今後の見通し


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豪ドルの大きな変動要因は、RBA(オーストラリア準備銀行)による政策金利動向です。

たとえば、豪ドルの金利が10%、日本円の金利が0%とします。
1年間100万円を運用すると、豪ドルは110万円に増えますが、日本円は100万円のままです。
ほとんどの方は、豪ドルで運用をしたいと考えるでしょう。
金利差の拡大が続けば、更に豪ドルへ資金が集まりやすくなります。
日本円を売って豪ドルを買うという行為が増え、その結果、2023年のような豪ドル高円安が発生するのです。

10年後は100円台?【豪ドルの長期見通し】未来が明るい理由とは

外貨の種類は主に米ドル建てと豪ドル建てなどがあります。

米ドルは世界の基軸通貨であり通貨の安定性が高いため、着実にお金を増やしたい人には「米ドル建ての終身保険」が人気です。

豪ドル建ては為替の動きが米ドルよりも大きく為替リスクが高いため、一時的な高利率を期待出来る反面、初心者には少し扱いづらいかもしれません。

外貨建て保険という枠組みの中にも、運用通貨による商品の違いがあります。

よって「ドル建て保険は外貨建て保険の一種」だと覚えておきましょう。

逆に、中国経済の回復が思わしくない場合、豪州経済にとってもマイナスに作用する可能性があります。
これは豪ドルの下落要因になると考えられます。

しかしその後は、相関性が薄れてしまっていることも事実です。
これは、新型コロナウイルスの影響によって、オーストラリアが中国に起源調査の要求を行ったことが、外交関係の悪化に繋がったとされます。
ただ2023年末時点では、関税に関する様々な問題も解消されつつあり、両国の外交問題も以前のように良好な関係に戻りつつあるようです。

為替相場は金利差によって大きく影響されるので、豪米国債利回り差も確認しておくと良いでしょう。
以下は、豪ドル円と豪米国債利回り差の値動きを比較したチャートです。


5年後の豪ドルがやばい?長期見通しは100円?買い時・売り時を解説

豪ドル(AUD)は豪州で発行される通貨で、先進国通貨の1つとして知られています。
豪州は中国と経済的な結びつきが強いと言われることがあり、これを反映して豪ドルは中国の経済指標などに反応して動くことがあります。

FXや外貨預金で注目の豪ドル。高金利通貨というイメージから投資する人が後を絶たない。が、大多数は大損で終えている。その理由について解説。

チャート左側に、円高が大きく進んでいる部分があります。
これは2008年のリーマンショック付近の値動きで、豪ドル/円は暴落しました。
全体としては同じ範囲を行ったり来たりしており、豪ドル/円は長期間にわたってレンジ相場を形成してきたと言えます。

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当記事では、2025年の豪ドル/円の見通しや予想について解説します。

日本の低金利への不満と、円安による円資産価値の下落への警戒感から、日本よりも高い金利を求めた外貨建て投資のニーズは根強いだろう。

2008年頃の豪ドルは、政策金利が約7%まで上昇していたこともあり、高金利通貨の代表格でした。
しかし、リーマンショックの影響で金利が引き下げられ、それ以降は高金利通貨としての魅力が薄れてしまいました。

「コロナ後最強通貨」豪ドルの上昇は続くのか | 吉田恒の為替デイリー

豪州の政策金利は2022年5月から上昇を始めた一方、日本の利上げは2024年3月以降です。
金利が高い通貨を保有すると金利収入が増えるため、市場参加者は金利が低い通貨よりも高い通貨を選好する傾向にあります。
これを受けて、豪ドル/円は円安が進んだ模様です。

「大損は避けたい」という気持ちはほとんどの人が持っているものだが ..

しかし、7月以降は一転して円高が進み、売りが収まるとレンジ相場に移行しました。
この間、豪州の政策金利に変化は見られません。
日本の政策金利引き上げ見通しを受けて、円は他の主要通貨に対して強い展開でした。
豪ドルに対しても同様の動きが見られます。

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経済対策が期待通りの効果を上げるなら、中国経済は回復すると見込まれます。
豪州は中国と経済的な結びつきが強いとされており、中国経済の発展は豪ドルの上昇につながることが考えられます。

オーストラリアドルの予想をしています。上がるか下がるか知りたい方は参考にしてください。長期では有望で上昇の可能性もあります。

このように見ると、豪ドルの上昇率は突出していたといえるだろう。そこで、「コロナ後最強通貨」ともいえる豪ドルの上昇は、今年も続くかについて今回は考えてみる。

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それにしても、そんな「コロナ後」の豪ドル上昇は、図表1のように、NYダウなど米国株の上昇と強い相関関係で展開したものだった。この関係がこの先も続くなら、豪ドル高が続くかは、米国株高が続くか次第ということになるだろう。

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ただ、そもそもなぜ「コロナ後」、豪ドル高と米国株高は連動してきたのか。それを確認しないと、豪ドルと米国株の連動が続くか判断しようがないだろう。

ドル以上の下落 リーマンショックのようなことは起こるか?(8/6); Vol.236 ..

が公開する店頭外国為替証拠金取引月次出来高の通貨ペア取引金額(2023年11月時点)では、ドル円・ポンド円に次いで豪ドル円が第3位となっています。

豪ドル上昇一服 中国減速不安で オーストラリア利上げ観測は消えず

じつは、「コロナ後」豪ドル高のもう1つの特徴は、金利差とのかい離の縮小だった(図表2参照)。昨年3月の「コロナ・ショック」で、豪ドルは豪米金利差から見て大幅に割安(米ドル割高)となった。「コロナ後」の豪ドル高は、そんな金利差から見た豪ドル割安の修正でもあった。

外貨預金は、米ドル・オーストラリアドル(豪ドル)などの外貨で預け入れる預金のことです。 ..

以上までを少し整理してみよう。「コロナ後」の豪ドル高は、株高と連動し、そして金利差から見た豪ドル割安修正でもあった。要するに、「コロナ・ショック」という株大暴落で起こった金利差で説明できない豪ドル暴落が、株高が展開する中、金利差で正当化される水準まで戻ってきたのが、「コロナ後」の豪ドル高ということではないか。

RBAは2024年6月の会合で政策金利を据え置き、4.35%の高水準で維持することを決定しました。

図表2を見ると、豪ドル/米ドルと金利差のかい離は、昨年末までにほぼ是正されたようだ。そうであれば、今後の豪ドル/米ドルの行方は、株より金利差の影響が大きくなっていくのではないか。その金利差は、「コロナ後」一進一退が続いてきた。それがこの先も続き、金利差豪ドル優位が大きく拡大に向かわないなら、「コロナ後」の豪ドル上昇もこの先は限られるのではないか。

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また、豪ドルがここまで大幅に上昇する中で、52週MA(移動平均線)を1割以上上回ってきた(図表3参照)。経験的に、豪ドル/米ドルが52週MAを1割以上上回ると「上がり過ぎ」懸念が強くなる。この観点からも、今後の豪ドル上昇は限られる可能性が高いのではないだろうか。