【データ1】世界のiPhone 15シリーズ販売価格(2023年9月時点)
「販売価格」:アップルストアでの直販価格(消費税などの税金を含む。米国はニューヨーク州、カナダはオンタリオ州として計算)
「為替」:各iPhoneの発売(発表)時点、2022年10月以降の月初調査時点
「対象国・地域(全38)」2023年9月のiPhone 15販売価格が安い順(”/”は同額の意)
中国、日本、香港、米国、台湾、アラブ首長国連邦、オーストラリア、タイ、マレーシア、カナダ、韓国、スイス、ベトナム、シンガポール、インド、ルクセンブルク、イギリス、ニュージーランド、フィリピン、ドイツ/オーストリア、スペイン、フランス/オランダ/ベルギー、イタリア/アイルランド、ポルトガル/フィンランド、スウェーデン、チェコ、ポーランド、メキシコ、ノルウェー、ハンガリー、デンマーク、ブラジル、トルコ。
実際、2022年度下期からiPhone単体一括1円販売が終了されるなど、極端な値引き販売が少なくなった影響で、販売市場におけるiPhoneシェアは減少していると分析する。そうした市場環境の中で、今後のiPhone販売シェアを押し上げる要因としては、2023年末の施行が想定される電気通信事業法の一部改正があげられる。改正後には販売価格8万円を超えるiPhone 15シリーズは4万円値引きが適用できる。更に大手携帯キャリアによる購入から一定期間利用後の下取りを前提とした販売プログラムを活用した場合、実質負担額を大幅に抑えることが可能となる。その結果、新規・MNP獲得を目的としたiPhone値引き販売が再び過熱することも考えられる。日本市場で高いシェアを誇るiPhoneに対抗すべく、Androidメーカーとしても台頭してきたグーグルがPixelスマートフォンのプロモーションにも注力しており、台数・シェアが上昇している。iPhone 15シリーズの登場による競争激化と市場活性化が注目される。
日本のiPhone価格は世界38の国・地域の中で最安水準であるが、平均賃金を加味したiPhone指数は22番目と下位にランクされる。日本のiPhoneシェアは約50%と高い。本調査対象の38カ国の中で、iPhoneシェア40%以上は10カ国と分析しているが、日本はiPhone購入の金銭的負担が高いにもかかわらずiPhone人気が高い国といえるだろう。今回、日本のiPhone 15価格はiPhone 14よりも値上がりしたが、ドル円相場の円安が進行した場合は、iPhone価格が更に上昇することも危惧される。
【データ4】iPhone指数(平均賃金に占めるiPhone 15価格)
日本のiPhone指数は2.76%で38の国・地域の中で22番目と下位にランクされた。最も小さいのはスイスで0.91%、2番目はシンガポール(1.16%)、3番目は米国(1.17%)、4番目はルクセンブルク(1.23%)、5番目はカナダ(1.61%)の順となった。最も高いのはインドで40.70%となった。2番目に高いのはフィリピン(28.09%)、3番目に高いのはベトナム(23.34%)となった。
国や地域で異なる通貨や価格設定となるが、iPhoneの購入のしやすさを比較するため、iPhone 15の価格が年間の平均賃金に占める比率をiPhone指数として算出した(データ4)。なお、平均賃金はOECD(経済協力開発機構)によるデータを参照した(出典1)。OECD加盟国以外はIMF(国際通貨基金)による一人当たりGDPを代替データとして活用した(出典2)。同指数は値が小さいほどiPhoneが購入しやすいといえる。
【データ3】日本のiPhone 14・iPhone SE3の販売価格順位の推移(安い順)
IPhone 14が発売された2022年9月から2023年9月までの13カ月間のiPhone 14及びiPhone SE3の日本販売価格の順位(安い順)は以下のように推移した。2022年9月から2022年11月は両モデルともに最安であったが、2022年12月から2023年2月にかけては円ドル為替が円高基調となった影響により、本調査手法の特性で日本価格は相対的に上昇して順位は下降した。再び円安基調となり、2023年5月以降の日本価格は相対的に減少して順位が上昇。上述の通り2023年9月順位はiPhone 14が2位、iPhone SE3は1位となった(データ3)。
「新しいiPhone」を少しでもおトクに入手する技 円安ドル高で
iPhone 15シリーズの発売時価格とPhone 14シリーズの発売時価格を比較して値上(値下)率を算出した。日本では、iPhone 15/iPhone 15 Plusが5,000円、iPhone Pro/iPhone Pro Maxでは10,000円、それぞれiPhone 14シリーズより高くなった。値上率はともに4.2%となる。なお、米国における現地販売価格はiPhone 15では829ドルでiPhone 14から据え置きとなった。最も高いiPhone 15 Pro Maxも1599ドルで同様に据え置きとなった。iPhone 15の現地通貨による価格比較の結果では、昨年調査対象外のベトナムを除く37カ国中8カ国が値上げとなり、その中に日本も含まれる。19カ国が値下げとなった。特に欧州のユーロ圏では5%の値引きとなった。iPhone 14とiPhone 15の発売価格の設定については、為替レートが影響していると推察される。
「新しいiPhone」を少しでもおトクに入手する技 円安ドル高で、毎年のように値上がりしている ..
2023年9月発売のiPhone 15の販売価格は124,800円で日本は2番目に安い国であった。最安は中国(122,429円)、3番目は香港(130,170円)、4番目はアップルが本社を構える米国(132,731円)、5番目は台湾(135,909円)となった。日本以外の平均は153,518円で日本よりも約28,700円高く、最高値のトルコ(277,772円)は日本の2.2倍となっている。
日本の iPhone 16 シリーズは、世界で2~4番目に安い (価格調査)
調査の結果、iPhone 15シリーズの日本販売価格は、iPhone 15(124,800円)、iPhone 15 Plus(154,800円)、iPhone 15 Pro(204,800円)、iPhone 15 Pro Max(249,800円)で、iPhone 15を除く3モデルは38の国・地域の中で最安、iPhone 15は中国に次いで2番目に安い国となった(データ1)。iPhone 14(112,800円)は同じく中国に次いで2番目、iPhone SE3(62,800円)は最安であった(データ2)。
iPhone 歴代の価格推移(ドルと円)を一覧表でまとめてみた
ICT市場調査コンサルティングのMM総研(略称MMRI、東京都港区、関口和一所長)は、世界38の国・地域(以下、国と記載)を対象にiPhoneの販売価格を調査し、その結果を発表した。本調査では2023 年9月12日(現地時間)に米国で発表、9月22日に発売開始されるiPhone 15シリーズを中心に各国のアップルオンラインストア(以下、アップルストア)の価格を比較分析した。対象モデルはiPhone 15シリーズからiPhone 15 128GB(以下iPhone 15)、iPhone 15 Plus 256GB(以下iPhone 15 Plus)、iPhone 15 Pro 512GB(以下iPhone 15 Pro)、iPhone 15 Pro Max 1TB(以下iPhone 15 Pro Max)の4モデル、加えて2022年9月発売のiPhone 14 128GB(以下iPhone 14)及び2022年3月発売のiPhone SE第3世代 64GB(以下iPhone SE3)の計6モデルを対象とした。比較分析はアップルストアによる直販価格に各国通貨と円の為替レートを用いた円換算ベースの金額とした。
アップルが新型iPhone発表、最上位機種「Pro Max」は100ドル値上げ
iPhone 15 ProおよびiPhone 15 Pro Maxでは、先代モデルからそれぞれ1万円価格が上昇している。
円安に翻弄された「iPhone 13」 ようやく発売当時の価格に
なお、アップルはiPhone 15の発表と同じタイミングでiPhone 14/14 Plusの価格改定を実施しており、iPhone 14で7000円、14 Plusで1万円値下げされている。
(4)iPhone当選に見せかけた有料サイト登録・課金に関する相談
iPhone 15とiPhone 14およびiPnone 15 PlusとiPhone 14 Plusをそれぞれ比較すると、各モデルで一律5000円価格が上昇している。
【高い?】次期iPhone SE、6インチOLED搭載で価格499ドルか
本稿では、iPhone 15シリーズとiPhone 14シリーズの発表時の価格を比較して掲載する。なお、米ドル/円の相場を終値で比較すると、2022年9月13日は約144円に対し、2023年9月12日は約147円となっている。
「iPhone 16」シリーズ日本価格まとめ 前モデルと値段変わらず
米国での価格は、iPhone 15が799ドル~、iPhone 15 Proが999ドル~と先代のiPhone 14から据え置かれている一方で、日本での提供価格はそれぞれ11万9800円~→12万4800円~、14万9800円~→15万9800円に価格が上昇している。
アップル、中国でiPhone最大300ドル強値下げ 華為に対抗
13日未明に発表されたアップル(Apple)の「iPhone 15」シリーズ。さまざまな新機能や性能向上とともに注目されているもののひとつが、日本における価格だ。
おもしろいドル柄のiphoneケース 11/13/14 Pro Max用
一方で気になるのが「AirPods 4」の価格だ。ノイズキャンセリング非搭載モデルの場合、米国での税別価格は129ドルだが、国内の税別価格は1万9818円だ。1ドル154円相当となっており、円安のピーク時に近い水準だ。ANC搭載モデルでも1ドル151円で、現在の為替水準からすると割高と言える。