米ドル円相場は日米金利差に対する感応度が高く、米国の金利上昇時には円安米ドル高となることが多いと言われます。


前述の通り、為替と金利には密接な関係がある。円高になれば金利が下がりやすく、金利が下がれば円安になりやすい。つまり、理論的には「金利が低い (高い) 通貨はお金が逃げていき (集まり) 通貨安 (通貨高) になる」ということを覚えておこう。


4月10日、日本銀行の総裁が10年ぶりに交代となりました。総裁は変わったものの、これまでの大規模な金融緩和策については、当面、継続する姿勢が示されています。一方、アメリカの中央銀行にあたるFRB(米連邦準備理事会)は、歴史的な物価高を抑え込む為、22年3月以降利上げを継続しており、この金利差拡大が「円安・ドル高」の要因となっています。

そのため、近い将来の為替を予測する際には、中央銀行の動向を注視する必要がある。日本であれば日本銀行、アメリカであればFRB (連邦準備理事会) 、EUであれば欧州中央銀行だ。

円相場 値下がり 米長期金利上昇受け日米の金利差拡大との見方 | NHK

日米の対照的な金融政策により、22年3月以降、金利差が拡大しています。

FXでは高金利の通貨を買い、低金利の通貨を売ることで金利差分に相当するスワップポイントを得ることができ、一般的に金利差が大きいほどスワップポイントの金額が大きくなります。
取引所FX(くりっく365)の「米ドル/円」で、買いポジション(ドル買い/円売り)を保有することで、現在の日米の金利差によりスワップポイントを受け取ることができます。為替レートの変動で外貨を売買して差益を得ることに加え、金利差によるスワップポイントを受け取ることも、利益を狙う一つの方法です。

日銀のような中央銀行は、一般的に景気が過熱気味のときは金利を上げ、不景気の場合は金利を下げることで景気を安定させようとしている。金利の調節は、為替の行く末にも大きな影響を与えるのである。

米ドル/円のスワップポイントは、日米の金利差拡大にともない、受取額が大幅に増えています。


【ドル円相場】156円台に下落、4カ月ぶり水準 日米金利差の拡大意識

逆に金利が下がると、各銀行は日銀からお金を借りやすくなり、企業は各銀行からお金を借りやすくなり、景気が刺激される。そして、円安になる。

円相場 一時1ドル=144円半ばに 日米の金利差縮小の見方後退で | NHK

日米の金利差拡大が進む中、注目を集めているのが外貨預金とFX。どちらも外貨投資という点で共通する2つの商品。それぞれの特徴を6つの項目で比較しました。

【NHK】1日の東京外国為替市場は、日米の金利差が縮小するという見方が後退し、円相場は9月30日とは一転して、一時、1ドル=144…

ドル円相場は伝統的に日米金利差と連動性が高いことが知られています。特に日米金融政策の行方が市場の関心を集めているような状況下では、ドル円相場の先行きを予想する上で日米金利差が注目を集めやすくなります。ただし、日米金利差とドル円相場の関係から為替相場の行方を予測する上では、以下の諸点に注意する必要があります。

※ 2021 年 11 月以降、ドル円と日米実質金利差の連動性が高まった。昨年 12 月の黒田日銀体制下での

金利が上がると、各銀行は日銀からお金を借りづらくなる。企業も、人件費や設備投資のためのお金を各銀行から借りづらくなる。景気が過熱してバブル気味な場合は、行き過ぎが抑制されて安定する。ドルとの関係でいうと、日本の金利が上がることで円高になる。

日米の金利差拡大でFXに注目!米ドル/円スワップポイント増加中!

第1は、状況に応じてドル円相場と連動性の高い金利差の年限が変化する点です。通常、「金利のある世界」ではドル円相場は3ヶ月から2年程度までの短期金利差と高い連動性を有します。一方で短期金利がゼロ%に張り付くような「金利のない世界」では、10年金利のようなより長期の金利差と高い連動性を有します。下図は日米の5年国債金利差とドル円相場を並べて描いたものです。2000年代半ばから2013年にかけてドル円相場は、日米5年金利差と高い連動性をもって推移していた様子が確認できます。

為替の予想をする際に「金利差」ってどう関係してくるの ? | マネー

(注)データは日次で、直近値は2024年9月20日。日米金利差は米国5年国債利回り―日本5年国債利回り。
(出所)LSEGより野村證券投資情報部作成

円安加速一時1ドル=158円台に迫る 日米の金利差拡大を ..

第2は、日米金利差(米国金利-日本金利)の拡大=ドル高円安、日米金利差の縮小=ドル安円高との関係が常に成り立つわけではないという点です。金利差と為替にどの程度の相関があるかは相関係数によって測定することができます。相関係数は+1から-1までの値をとり、+1に近ければ正の相関関係が強いこと、-1に近ければ負の相関関係が強いことを表します。下図の赤線で示したように、日米金利差とドル円相場の関係は、通常想定される相対的に米国の金利が高くなればドル高になるとの関係と、状況によっては真逆となることもあります。このような場合は、なぜ金利差が逆に作用しているのか、あるいは金利差とは全く関係のない要因が作用しているのではないか、といった点を見極める必要があります。

金利差が縮まらないとの見方から円が売られました。 三菱UFJ銀行の井野鉄兵チーフアナリストは「158円 ..

上記の説明では、あくまで為替や金利が人為的要素なく変動するかのようにお伝えしたが、実際のところは人為的な調節も入る。それが、中央銀行 (日本なら日本銀行) による金融政策である。

日本円と外国通貨との金利差に着目したFX投資 -リスクを抑えた中・長期投資のススメ- ..

(注1)日米金利差は米国5年国債利回り―日本5年国債利回り。相関係数(期間は60ヶ月)は2種類のデータの関連の強さを示し、値は+1から-1の範囲となり、+1に近づくと正の相関が強くなり、ゼロは相関が見られない。回帰係数(単回帰分析における傾き)はY=aX+bの回帰式においてXが1単位増えた時のYの変化分を示す。右軸は見易さのため表示を制限している。
(注2)データは月次で1985年12月末から2024年8月末。
(出所)LSEGより野村證券投資情報部作成

/円は基本的には日米金利差と連動するが、金利差以上に株価と連動する場合、または「悪い金利 ..

第3は、金利差の変化が為替に与える影響も状況によって変化する点です。下段右の図の回帰係数は日米金利差が1%ポイント(pt)変化した場合に、ドル円相場はいくら変化するかを推計したものです(直近60ヶ月間のローリング推計)。足元で見れば日米金利差が1%pt縮小すれば、ドル円相場は12円程度円高となるとの結果になります。ただし、過去の推移を見ると、大きく上下に振幅していることが分かります。

最初にドル円と金利差の関係がシフトしたのは、2022 年 11

市場では推計式などを用いて「日米金利差が〇%になればドル円相場は▲円になる」といった試算を目にすることがありますが、これはあくまでも「日米金利差とドル円相場の関係がこれまでと変わらなければ」という注釈付きです。この点を踏まえた上で計算すると、足元の3.0%ptの日米5年国債金利差に対応するドル円レートは1ドル=136円29銭との結果になります。

円が対ドル150円台に下落、2カ月半ぶり安値-日米金利差を意識

このように、為替と金利には密接な関係がある。現実は膨大な数のファクターがあるため、必ずしもこの通りにいくとは限らないが、少なくとも理論的には上記のような関係性を持っている。

円高圧力強まるか FOMCで利下げ決定へ 日米金利差は縮小見通し


一見ハイリスクなイメージのFXですが、実は外貨預金と同様の運用も可能です。しかも、低コストであることや金利(スワップポイント)が毎日受取れるなど、多くの点でメリットがあります。