◦DPP–4阻害薬【商品名=ジャヌビア®、ネシーナ®、エクア®、テネリア®、
阻害薬は糖尿病治療のために作られた薬なのですが、近年の研究で心臓・腎臓を傷めてしまった患者さんに大きな利益をもたらされることが実証されており、最近では糖尿病がなくても心不全・慢性腎臓病を患っている患者さんに阻害薬を投与しましょう、という動きが加速しています。
余談ですが、阻害薬は余分な糖の排泄、尿量増加によるダイエット効果が期待できるため、一部の自由診療クリニックなどで若年女性などをターゲットに、糖尿病ではないがダイエットをしたい、という方に向けて自費で処方されているようです。しかし、これまで述べてきたような注意点に留意し、処方に精通した医師が慎重に投与すべき薬と考えますので、私はあまり好ましくないことだと考えています。
体重が減りやすい糖尿病治療薬には、SGLT2阻害薬、GLP-1受容体作動薬があります。
比較で、一部の腎機能指標の悪化を抑制したものの、大血管障害の発症 ..
糖尿病治療の薬物療法に用いる経口薬や注射薬は、少量から始めて血糖コントロールの状態をみながら徐々に増量します。体重減少や生活習慣の改善による血糖コントロールの改善に伴って糖毒性が解除され、薬剤の減量や中止の可能性もあります。
膵臓にあるインクレチンというホルモンは、血糖値が高いときにインスリンの分泌を促進し、血糖値を上げるホルモンが分泌されるのを抑制し、血糖を下げます。DPP-4阻害薬は、インクレチンが分解してしまうのを抑えてインクレチンの作用を助けます。体重が増えにくいというメリットもありますが、主な副作用として低血糖や便秘があり、SU薬やインスリン製剤と併用する場合は特に低血糖に注意が必要です。
上図は阻害薬を内服した人、そうでなかった人の心臓病の発生率を比べた研究なのですが、青色の線の「」と書かれた阻害薬を内服した人達において、心臓病の発生率が内服後年、年・・・と経過するにつれてどんどん下がっていき差がついていることが伺えます。これまで糖尿病の薬でこれだけ心臓病の発生率を低下させた薬はありませんでしたので、とても大きなインパクトがありました。
尿の中に糖を出して血糖を下げます。比較的新しい薬で、心血管疾患を抑えることができるという研究結果もあり、近年はSGLT2阻害薬が処方される割合が増えています。糖尿病だけでなく心不全の患者さんにも使えるようになりました。ただし、高齢者、腎臓機能の低下がある方、利尿剤を使用している方は、脱水や血栓・塞栓症などに注意が必要です。主な副作用として低血糖、尿路・性器感染、脱水、頻尿、皮膚症状などがあります。
DPP-4 阻害薬の心血管リスクもプラセボと比して変わりませんが、saxagliptin
本サイトでは薬についてのすべての情報が記載されているわけではありません。
使用中の薬についての詳細は、主治医、薬剤師、医療スタッフに確認しましょう。糖尿病以外にも病気がある方、妊娠中の方は特に注意が必要です。使用中の薬に対する不安、不明な点がある場合であっても自己判断で中止せず、まずはご相談ください。
1) 約451名をフォシーガ+オングリザの併用群(155名)、フォシーガ ..
糖尿病のお薬は、一般的には、お薬の作用で分類されています。
糖尿病治療薬について | きむら内科小児科クリニック | 名古屋市緑区
3. 糖尿病の内服薬について 私見をまじえてお話しさせていただきます。
医薬品の適正な使用を心掛けています。2017年以降、製薬会社から謝礼、飲食の接待などの利益供与を受けていません。安全で最適な薬物を選択するよう心がけています。
フォシーガ®、ジャディアンス®、スーグラ®、ルセフィ®、デベルザ®、カナグル®など
血液をろ過して尿を作る臓器は腎臓です。血液は尿が作られる過程で、腎臓にある「糸球体」というザルのようなところでろ過され原尿(尿のもと)が作られます。血液中の糖はこの糸球体をすり抜けて、原尿に排泄されます。糖はからだにとって必要なものであるため、一度は原尿に排泄されるものの、通常は尿細管という通路を通る際に再び取りこまれて血液中に戻されます。SGLT2阻害薬はこの尿細管から血液中へのブドウ糖の再取込みを妨げ、尿の中に糖を出して血糖を下げます。
糖尿病治療の基本は食事療法、運動療法です。しかし食事運動療法を行っても十分に改善しない場合には、お薬の力も借りることになります。
ピオグリタゾン塩酸塩+メトホルミン塩酸塩(メタクト配合錠LD/HD)、ピオグリタゾン塩酸塩+グリメピリド(ソニアス配合錠LD/HD)、アログリプチン安息香酸塩+ピオグリタゾン塩酸塩(リオベル配合錠LD/HD)、ミチグリニドカルシウム水和物+ボグリボース(グルベス配合錠)、ビルダグリプチン+メトホルミン塩酸塩(エクメット配合錠LD/HD)、アログリプチン+メトホルミン塩酸塩(イニシンク配合錠)、アナグリプチン+メトホルミン塩酸塩(メトアナ配合LD/HD)、テネリグリプチン臭化水素酸円水和物+カナグリフロジン水和物(カナリア配合錠)、シタグリプチンリン酸塩水和物+イプラグリフロジンL-プロリン(スージャヌ配合錠)、エンパグリフロジン+リナグリプチン(トラディアンス配合錠AP/BP)