フロジン外用液とはカルプロニウム塩化物を主成分に含んでいる医薬品です。


フロジンの薬価は23.6円/mLです。フロジンは1本につき30mL入っているため、1本あたりの薬価は780円になります。
ただし、患者さまにご負担いただくのは保険割合に応じた金額です。例えば、3割負担の患者さまがフロジンを30mL/1本処方された場合、ご負担金額は212.4円になります(薬剤費のみの計算です)。
ジェネリック薬を使用する場合は、さらに薬剤費をおさえられます。


塩化カルプロニウムには頭皮の血管拡張作用があります。毛根の血行が改善され、発毛を促すとともに、発毛後の成長も促進します。頭皮に適量を塗布して軽くマッサージしてください。(流れやすいので頭頂部から。目に入るとやや痛むので注意が必要)しばらくすると頭皮がホカホカしてきたり、汗ばんでくるので血行が促進しているのが実感できます。また、塩化カルプロニウムは皮膚への浸透性が高く、血管への拡張作用が長時間持続します。脱毛症に対しては約56%の改善率が認められており、プロペシアやザガーロなど、AGA内服薬との併用で相乗効果が期待できます。1日に1~2回使用してください。(月1~2本くらいの使用量が目安)

プロペシアは、5αリダクターゼII型を阻害することでジヒドロテストステロンの生成を防ぎ、AGAの進行を抑える薬です。ジヒドロテストステロンは、男性ホルモンのテストステロンと頭皮の5αリダクターゼII型が結合したもので、5αリダクターゼII型を阻害すれば、結果的にAGAの進行を抑えられます。

プロペシアでAGAの進行を抑えつつ、ミノキシジルで発毛を促すことが可能です。ミノキシジルとプロペシアの併用は多くのクリニックで行われています。作用のメカニズムが全く異なるため、副作用にも共通点はみられません。仮に、同じ副作用があった場合、強い副作用が現れる恐れがあるため併用は認められないでしょう。プロペシアの副作用は、性欲減退や勃起不全、精液量の減少などです。

フロジン外用液は、1969年から発売されている歴史ある薬剤です。

フロジンの成分であるカルプロニウム塩化物水和物を含む市販薬は、ドラッグストアなどでも購入できます。しかし、フロジンに含まれるカルプロニウム塩化物水和物の濃度が5%であるのに対して、市販薬に含まれるカルプロニウム塩化物水和物の濃度は1~2%にすぎません。そのため、市販薬をフロジンの代わりに使うことはできませんので、ご承知ください。
なお、フロジンのジェネリック品は個人輸入でも購入できるようですが、個人輸入した医薬品を自己判断で使用した場合、副作用が生じても「医薬品副作用被害救済制度」による救済を受けられません。偽物や粗悪品が流通している可能性も否定できないため、安易に個人輸入で医薬品を購入するのは避けましょう。

塩化カルプロニウムを5%配合する「医療用の塗布脱毛治療薬」は、いくつかの製薬会社がありますが、当院では「長生堂 /日本ジェネリック」の塩化カルプロニウム液を扱っています。これと同等品のフロジン液は、院内でのみ処方しています。

円形脱毛症に関してもフロジンや抗ヒスタミン薬など効果の期待出来ない処方は行いません。

フロジンを塗布する際には、目に入らないように注意してください。
添加物としてエタノールが含まれているため、目に入ると強い刺激を感じるおそれがあります。
誤って目に入ったときは、すぐにきれいな水で目を洗い流してください。
なお、頭皮に塗る際は、液だれを防ぐためにフロジンをいったんコットンや手に取ってから塗るのがおすすめです。
そして、フロジンは外用のみに使ってください。飲み薬やうがい薬ではないため、絶対に口に入れないでください。


フロジン外用液以外の治療法としては、ミノキシジルはいかがでしょうか。

フロジン液(塩化カルプロニウム)は男性型脱毛症診療ガイドラインにて推奨度C1となっております。行うことを考慮してもよいが、十分な根拠がないとなっております。 当院にては採用は致しておりません。

フロジン®外用液(塩化カルプロニウム):1969年発売、円形脱毛症に適応、2008年 ..

現在、フロジン外用液は、発毛効果や抜け毛効果があると言われていますが、ミノキシジルの方が人気なため、多くの方に浸透していないかと思います。

*ミノキシジル外用薬​ ※カルプロニウム塩化物外用液と同等品のフロジン液は、新宿ウエストクリニック院内でのみ処方しています。

しかし、実際に有効な発毛剤などというのは長い間存在せず、昔から医療機関で処方されていたカルプロニウム塩化物(商品名は「フロジン」)ですら効果はほとんど期待できません。製薬会社から反感を買うことを承知で言いますが、カルプロニウム塩化物でAGAが治ったという人を私はいまだに見たことがありません(注1)。

一般的な皮膚科での治療は外用薬の「フロジン」「アロビックス」といった外用液を使用します。 ..

妊娠中または授乳中の方、お子さまへの使用
フロジン液は、妊娠中の方や授乳中の方を対象とした臨床試験を実施していません。
また、幼いお子さまを対象とした臨床試験も行っていません。
そのため、妊娠中の方や授乳中の方、お子さまに使用する場合は、症状や治療上の有益性、予想されるデメリットなどに配慮しながら使用の可否を判断します。

1969年に販売開始となったフロジン外用液は先発薬、アロビックスはジェネリック医薬品という違いがあります。

フロジンの1回あたりの使用量の目安は1mL程度です。使用量は塗布範囲によって加減する必要はありますが、1回1mLで1日3回塗布した場合、フロジン1本(30mL)で10日間使用できる計算になります。

一般用医薬品 : 女性薬 ミノキシジル配合外用液1%「FCI」

フロジンのおもな副作用は、局所の発汗やそう痒感、一過性の発赤、刺激痛、熱感などです。
これらの副作用があらわれた場合は、フロジンを水などで洗い流してください。薬液を洗い流したあとも症状が続く場合は、早めに受診して診察を受けるようにしましょう。

フロジン外用液(塩化カルプロニウム外用)とは、一体どのような薬なのでしょうか ..

フロジンを脱毛症や乾性脂漏に使用する場合、1日の使用回数は2~3回です。尋常性白斑に使用する場合、1日の使用回数は3~4回です。
フロジンは皮膚浸透性がよく、作用持続時間が長いため、上記の回数以上使用する必要はありません。また、塗布する量を増やす必要もありません。
塗布回数や塗布量を増やすと、効果よりも副作用が強くあらわれるおそれがあります。特に脱毛の治療には時間がかかるため、あせらず、指示通りに使用することを心がけてください。

フロジン外用液を入手するには医師の処方が必要であり、薬局やドラッグ ..

フロジンの成分や他の薬物に過敏症の既往歴がある方は、体調変化に注意しながら慎重に使用しなければなりません。
また、フロジンを塗布すると、その薬理作用の影響で全身の発汗やそれにともなう悪寒・戦慄・嘔気・嘔吐などがあらわれることがあります。
発生頻度は高くありませんが、万が一これらの症状があらわれた場合は使用を中止し、塗布したフロジンを水などで洗い流してください。

フロジンもミノキシジルもAGAで処方される外用薬ですが、フロジンは血行促進が主な作用になりますので、プロペシアの服用が前提となります。

ただ、個人輸入でフロジン外用液のジェネリックを入手し、自己判断で服用した場合、副作用が起こっても国による救済措置が受けられないことを知っておきましょう。

AGA治療でのデュタステリド内服薬とフロジン外用液5%について。

もうひとつの有効なAGA治療薬はミノキシジルで、これは1999年に大正製薬から1%の外用薬(リアップ)が発売されていますが、米国では80年代から市場に登場していたそうです。日本でも米国でも医薬品ではなく薬局で誰でも買える薬品として認可を受けています。しかし、日本では発売直後に、因果関係は不明であるものの、リアップを使用して死亡した例が相次ぎました。ミノキシジルは元々は降圧剤として開発されていたために、血圧低下など循環器に影響を与えた可能性があります。

フロジン外用液5%の基本情報(薬効分類・副作用・添付文書など)

フロジン外用液のジェネリックとしてよく知られているのがアロビックス外用液ですが、アロビックス外用液は海外から個人輸入で入手することも可能です。

液はミノキシジルと作用が全く違います。今回はその違いについて調べてみることにしました。フロジン液 ..

リアップは1%のものだけでなく2009年には5%のものが発売されました。日本皮膚科学会の「男性型脱毛症診療ガイドライン(2010年版)」には、「5%は1%のものに比べて有意に発毛効果が認められ副作用に差はない」と記載されています。値段が高いのは難点ですが、高い発毛効果を期待するなら5%にすべきでしょう。

血液の循環を良くするために、フロジン(塩化カルプロニウム)液を ..

そのため、フロジン外用液の後発医薬品(ジェネリック)が、いくつかの製薬会社から販売されています。