【2024年前半】豪ドル円(AUD/JPY)の今後の見通し・予想
世界的に大きなダメージを与えた新型コロナウイルスの蔓延による経済活動の停滞。そのコロナショックからいち早く立ち直ったオーストラリア経済を底支えしているのが鉄鉱石に代表される鉱物資源、液化天然ガス(以下、LNG)に代表されるエネルギー資源の輸出にあります。
近年は世界的にコモディティ価格が堅調に推移しており、この流れはインフレリスクのヘッジ手段としての需要を背景に続いていくことが想定されます。したがって、オーストラリア経済の成長見通しが堅持されれば、豪ドル/円相場も比較的堅調な推移となりそうです。一方、昨今のウクライナ情勢をはじめとした地政学リスクの高まりを受けて、商品相場のボラティリティは高まっているため、資源価格が変動する局面では豪ドル/円相場への影響には注意したいです。
たとえば、豪ドルの金利が10%、日本円の金利が0%とします。
1年間100万円を運用すると、豪ドルは110万円に増えますが、日本円は100万円のままです。
ほとんどの方は、豪ドルで運用をしたいと考えるでしょう。
金利差の拡大が続けば、更に豪ドルへ資金が集まりやすくなります。
日本円を売って豪ドルを買うという行為が増え、その結果、2023年のような豪ドル高円安が発生するのです。
コモディティ価格の上昇による貿易黒字は中国需要に依るところが大きいため、中国国内の経済動向や豪中関係の政治的変化にも気を配る必要があります。
現在の中国経済ですが、その足元は今まさに正念場を迎えているといっても過言ではないでしょう。2020年のコロナショック以降、初期段階では迅速なロックダウン(都市封鎖)やワクチン接種の進展から早期の経済立て直しに期待がかかりました。ただ、金融緩和による投資マネーの流入で不動産価格が高騰し、政府は住宅ローンや不動産開発企業への融資に規制を設けました。これを契機に中国市況は低迷をはじめ、中国恒大集団などが経営危機に陥りました。
足元でも、不動産を巡る不透明感が幅広く経済の足かせとなる展開が続いており、中国当局はその対応に様々な手を講じています。今後のオーストラリア経済の見通しを見極めるうえでも中国の政治・経済動向には目を向けておく必要がありそうです。
豪ドルはなぜやばいと呼ばれるのか。最新の相場考察や今後の見通し
世界各国のロシアに対する経済制裁強化により、ロシア産エネルギー資源禁輸の懸念が資源価格上昇を引き起こし、電力といった我々にも身近なところで影響を与えました。オーストラリアは液化天然ガス(LNG)の輸出シェアが産油国カタールを押さえ第1位(2021年度)であり、世界情勢がより一層の“脱ロシア”へと加速した場合、ロシアに代わる新たな調達先としてのニーズを満たすかもしれません。
為替相場は、金利の高い通貨が買われ、金利の低い通貨が売られる傾向にあります。
なぜならば、低金利通貨を保有するよりも高金利通貨を保有していた方が、利息による収入がより多く期待できるからです。
オーストラリアの輸出・輸入割合は中国がトップであり、経済面において深い結びつきがあります。
以下は、豪ドル円と香港ハンセン指数(HSI)の値動きを比較したチャートです。
豪ドルの上値余地を探る上では、RBAによる金融政策の動向が最大の焦点となりそうです。RBAは2020年11月に政策金利を同国史上最低値となる0.10%に引き下げましたが、2022年5月の会合で利上げに踏み切りました。2023年4月の会合で利上げを見送り、10会合に及んだ連続利上げがストップしたものの、翌5月にはインフレの上振れリスクなどを理由に利上げを再開、予想外の決定でマーケットを驚かせました。
RBAは2024年6月の会合で政策金利を据え置き、4.35%の高水準で維持することを決定しました。声明では「直近のインフレ率は低下ベースが鈍化」と引き締めの可能性に含みを持たせており、その後行われたブロックRBA総裁の記者会見では、利上げの議論があったことも伝えられました。RBAの政策運営は豪ドル/円に対して大きな影響力を持つためその動向は注視しておきたいです。
豪ドル/円 今日の見通し「米金利上昇が豪ドルの重石」2024/5/30
豪ドルの大きな変動要因は、RBA(オーストラリア準備銀行)による政策金利動向です。
増えるって本当?いま外貨が注目されている理由 · 日本円よりも金利が高い · 金利を確実に受け取ることができる.
豪ドルは資源国通貨と先進国通貨のふたつの顔を持っています。オーストラリアは、多様な地下鉱物や農産物を供給する世界有数の 資源国であるほか、先進国の中で比較的高金利であること、日本との時差が1時間と短く、取引時間が重複していることなど、豪ドルは 日本でも人気の高い通貨です。
オーストラリアの最新の経済状況に加えて、豪ドル為替、オーストラリア株式、オーストラリアリート、金利等の先行きの見通しを掲載しています。
外貨預金とは、円を外国の通貨(=外貨)に交換し、外貨建てで預金をすることです。円で預金をするときと同じく、定期預金と普通預金を利用できます。
円預金は金利が低い…もっと高い金利で利息を受け取りたい! ..
2011年後半の豪ドルの動きは、欧州の問題をはじめ、米国や中国などアジア経済の減速懸念が高まる中で軟調な展開となり、10月 上旬には72円台の年間安値を付ける場面もありました。その後はリスク回避と巻き戻しを繰り返し、70円台半ばを中心としたもみ合いが 続きました。
豪ドル高が98円台 オーストラリア中銀、年内利下げ見通し後退
また併せて、毎月公表される豪雇用統計も押さえておきたいです。直近は雇用環境も大都市のみならず幅広い地域で改善していることが確認されており、正規雇用を中心に底堅さが伺えるなど賃金上昇に繋がりやすい状況が続いています。対して、コロナショックで一時悪化した失業率は改善を続け、およそ50 年ぶりの低水準で推移しています。雇用者数や失業率のデータはRBAが非常に重視しているデータで、これらの変化に着目することで、今後のRBAの金融政策や豪ドル/円相場を見通すヒントが見えてくるかもしれません。
今回は「利上げなのになぜ円安株高?」です。19日、日本銀行はマイナス金利 ..
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また、日本円と比較して相対的に金利が高い「オーストラリアドル」「ニュージーランドドル」も人気の通貨となっています。 ..
RBAはオーストラリアを見舞ったコロナショックに対応し、その経済支援の一端として政策金利を過去最低の0.10%まで引き下げました。その後、RBAが注視していたインフレ率や失業率などが改善に向かっていく中で利上げが進んでいき、一時停止を挟みながら2023年11月会合まで利上げを継続しました。2024年5月時点の政策金利は4.35%となっています。
現在は金利を据え置いていますが、インフレ動向とRBAの金融政策の行方が今後の注目ポイントです。
この「おトクな金利キャンペーン」を見れば、アメリカ・ドル預金1カ月ものが金利15%(税引き後11.952%)、オーストラリア ..
欧州の問題に目処が立ち、世界経済も再び加速する状況になれば、オーストラリアは資源・食料などの需要拡大の恩恵を受けると 思われます。今後の円安への反転を期待し、豪ドルやオーストラリア債券に組入を行っている投資信託や豪ドルのMMFへ投資を 検討なさってみてはいかがでしょうか。
豪ドル急落の「意外な理由」と今後の見通し | 吉田恒の為替デイリー
円を外貨に交換するときと外貨を円に交換するときには、為替手数料(通貨交換手数料)がかかります。また、銀行によっては、預金をするときや解約するとき、円として引き出すときにそれぞれ手数料がかかることもあります。そのため、金利が低くあまり利息がつかないときは、手元に戻ってくる円が最初に預けた円よりも少ない可能性があります。
また、オーストラリアが金融不安に至らなかった理由として、オーストラリアの銀行は健.
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1.金利の推移 | なぜ今、資産運用が必要なの? | お金を育てる研究所
GDPが2四半期連続のプラス
2011年12月7日に発表されたオーストラリアの2011年7-9月期GDP(国内総生産)は、前期比で1.0%増となり、2四半期連続の プラス成長となりました。資源セクターへの投資や堅調な消費が寄与したほか、前回分(4-6月期)も上方修正されており、 世界経済の先行きが不安視される中で、同国経済は底堅さを示したといえます。
【絶対アカン3つの理由】超円安で金利3~5%前後のドル預金に人気殺到中!でも?【お金の勉強初級編】:(アニメ動画)第350回.
豪ドル相場の見通しを予測するうえで、オーストラリア経済の指標チェックは欠かせません。なかでも、オーストラリア準備銀行(Reserve Bank of Australia 以下、RBA)が発表する政策金利や声明文は非常に高い注目度を集めます。
に日本円より金利が高い外貨で運用できます。さらに豪ドルは高金利 ..
また、為替レートの変化によっても受け取れる円に大きな差が生じる点に注意が必要です。外貨預金を開始したときよりも円として引き出すときのほうが円安の場合、適用される金利にかかわらず、受け取れる円は増えやすくなります。