いずれにせよ、以下ではカタカナの「シマアジ」に統一してお話しします。
ただ、市場で見かけることになるシマアジの場合は、60センチ以下のものが多いといえます。
上品で穏やかなうま味とコクを持ち、透明感があり、後味に優れるのがシマアジの魅力です。
私たち日本人にとって身近なマアジ。今は新鮮でおいしいマアジが安価で手に入りますが、もしかすると近い未来、高級魚になってしまうかもしれません。
2020年の12月に改正漁業法が施行されます。これを機に、マアジなどの大衆魚にもサステナブルな目を向けていかなければなりませんね。
「どんな種類のアジか」を意識して選ぶと、より楽しくなるかもしれません。
ここでは代表的なアジの種類を紹介しましたが、アジは数多くの種類がある魚です。
アジの仲間は全世界の熱帯・温帯海域に多くの種類が生息します。種類は140種ともいわれており、サンゴ礁域に住む15cmくらいのミヤカミヒラアジから180cm以上にもなるロウニンアジまで、生息地も大きさも様々です。
共通しているのは頭から尾にかけて「ぜいご」「ぜんご」と呼ばれるトゲのような固く鋭い突起をもつ稜鱗が発達していることです。
スーパーなどにお出かけの際、売られているアジをぜひよく見てください。
マアジと売られているアジでも、それはクロアジかもしれませんし、キアジかもしれません。あるいは両種が混ざったハイブリッドかもしれません。
ちょっと気にしてみるだけでも、普段何げなく料理しているアジに興味が出てくると思います。
ここでは、マアジを中心に取り上げます。
マアジは北西太平洋の固有種で、北海道から南シナ海まで全国に分布しますが、とくに日本海や東シナ海で多く漁獲されています。2015年の漁獲量(属人統計)を県別でみると長崎が圧倒的に多く42%、ついで島根17%。3位以下は福岡、愛媛、鳥取が同じ5%くらいで、3位以下は毎年のように入れ替わります。下のグラフは市場(水揚港)別の水揚量ですが、やはり九州や山陰地方が上位を占めています。
なので、日本でアジと言えば一般的にはこのマアジのことを指します。
マルアジとマアジはとても見た目では区別しにくいのですが、マルアジはムロアジの仲間でマアジより丸みがあるのが特徴。またメアジは目が大きいのが特徴で、こちらの方が区別しやすいかもしれません。
上記以外にも、くさやの干物で有名なムロアジや、高級魚のシマアジといったアジの仲間もいます。
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漁獲される体長は30cmくらいまでですが、50cmまで大きくなるものもいます。
外洋を回遊する「回遊型」と、浅海の岩礁域に定着する「居つき型(瀬付き)」では、体色と体型が大きく異なります。「回遊型」は体色が黒っぽく、細長い体型をしています。一方、居つき型は全体的に黄色みが強く、体高が高く脂がのっているのが特徴です。
東京湾沿岸では回遊型を「クロアジ」「ノドグロ」、居つき型を「キンアジ」「キアジ」と呼んで区別しています。クロアジは春から夏にかけて北上し、秋から冬にかけて南下する「南北回遊」をし、キンアジは季節的に沖合と沿岸を移動します。
マアジは全国に広く分布しているため産卵期は非常に長く、いつもどこかの海域で産卵している感じです。西日本では年明けから初夏にかけて、関東沿岸では初夏から夏にかけて、北海道では8月頃が産卵期です。一般的に4〜7月が脂がのって美味しい旬の時期といわれています。
旨みの決め手となるイノシン酸が多いことから味にコクがあり美味しいからアジという名がついたという説もありますが、定かではありません。
また、漢字で「鰺」と書くのも旧暦の3月に旬となったから、群れをなす(参集する)から、美味しくて参ってしまうから……など、様々な説があります。
「アジ」と一口に言っても、その種類はさまざまです。 ここでは代表的な種類として、
また魚自体もストレスがかかった状況のなかで獲られてしまっているので、味が落ちている可能性が高いといえます。
日本ではその中の一種マアジ (学名:Trachurus japonicus)を指すことが多いが、他にも多くの種類がある。
美しい黄色い横縞模様を持つことから「シマアジ(縞鯵)」と名付けられたアジがあります。
アジの漁獲量が多いのは圧倒的に九州 アジの仲間は全世界の熱帯・温帯海域に多くの種類が生息します。種類は140種.
輸入元の1位は韓国です。対馬海峡の韓国側、主に済州島・対馬近海・忠武の3つの漁場で漁獲され、なかでも、済州島近海で獲れるアジは最高品質といわれています。
しかし、グラフからもわかるように輸入品のほとんどは欧州からです。1980年代、日本のアジの漁獲量が激減したために、欧州から輸入されるようになりました。なかでも多いのがオランダ産、アイルランド産です。
欧州で獲れるアジは、マアジと近縁のニシマアジという種類です。マアジに比べると頭と「ぜいご」がやや大きめで、ドーバー海峡周辺でも獲れることから「ドーバーマアジ」と呼ばれることもあります。
このニシマアジ、欧州ではあまり食されていなかったのですが、日本が干物用に大量購入するようになったことから経済的価値が高まり、漁獲対象魚となりました。
店頭に並ぶアジの開きでサイズの大きいものは欧州産だと思って間違いないでしょう。というのも国産の大きなアジは高い値がつくので、ほとんどが干物ではなく鮮魚として消費されるからです。
アジの種類を知ろう! 解説◎工藤孝浩(神奈川県水産技術センター 内水面試験場)
同じ青魚でも、イワシやサバと比べると、加工品よりも生鮮として扱われることが多いのがアジの特徴です。イワシ缶、サバ缶はあってもアジ缶はあまり見かけません。
アジは日本を代表する大衆魚の一つですが、養殖もされています。最も盛んなのが静岡県。沼津を中心に駿河湾奥部の波静かな海上生簀で養殖しています。
二種類のマアジ · 黒アジと黄アジ · 地つきのキアジ · 苦労が多いクロアジ · 黒ければ回遊性か.
養殖は、まず7〜8cmの稚魚を捕まえ、生簀で10カ月〜2年飼育し、15〜20cmくらいまで育てて出荷します。
出荷先は主に活魚料理店。店の水槽にアジが泳いでいるのを見たことがあると思いますが、これはほぼ養殖のアジです。養殖アジのほうが安定出荷できて、水槽で活かしやすいというのが理由のようです。
普段は150-200g程度のアジを見る事が多いと思いますが、800g程度のアジは、別の種類か??
これは日本に欧州から輸入されるアジの開き原料となるアジ(ニシマアジ:学名)も同様で、一般に瀬付きのアジの方がおいしいという点では共通しています。日本のマアジの場合は、さらにキアジとクロアジといった呼ばれ方をする場合もあります。
水揚げされる鮮魚の種類のうち、アジの仲間を紹介したページです。
アジは昔から多くの人に愛されている魚であるため、その調理方法も非常に幅広く、多種多様な食べ方が試みられています。
「松乃江」の「魚の種類から選ぶ,鯵(あじ)」カテゴリーの商品一覧.
ここでは詳細なレシピを記すことはしませんが、いくつか代表的な食べ方をピックアップします。
実は9種類もある干物から人気のアジ/イカの干物の作り方をご紹介
ただし、これらの県以外の一般的なスーパーではあまり見られないため、比較的希少な種類といえるでしょう。