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米株式市場序盤=800ドル超上昇 | はじめてのFXは外為どっとコム

23日の日本株市場は、やや買い先行から始まることになりそうだが、こう着感の強い相場展開になりそうだ。20日の米国市場はNYダウが498ドル高、ナスダックは199ポイント高だった。11月の米個人消費支出(PCE)価格指数がインフレ抑制の進展を示唆したことを支えに買い優勢の展開となった。
NYダウは一時800ドル超上昇する場面もみられが、株価指数先物と株価指数オプション、個別株オプションの満期日が重なる「トリプルウィッチング」にあたり持ち高調整の売りが見られたほか、政府機関閉鎖の可能性が警戒されるなか、その後は伸び悩んだ。シカゴ日経225先物(3月)清算値は大阪比175円高の38885円。円相場は1ドル156円40銭台で推移している。

日経平均株価はシカゴ先物にサヤ寄せする形から、やや買いが先行しそうだ。NYダウは自律反発の域は脱していないものの、ひとまず安心感につながりそうである。また、バイデン米大統領は21日未明、3月中旬までのつなぎ予算案に署名したことで、政府機関の閉鎖リスクが後退したことも材料視されそうである。米国ではエヌビディアなど半導体株の一角が買われており、指数インパクトの大きい値がさ株が相場をけん引することが期待されよう。

日経225先物はナイトセッションで一時38340円まで売られ、19日の下落局面で付けた38210円に接近する場面もみられており、底入れが見極めにくいところではある。ただし、その後の切り返しで25日線を捉えてきており、同線が位置する38900円処を明確に上回ってくるようだと、リバウンド基調が強まる可能性がありそうだ。もっとも、米連邦公開市場委員会(FOMC)が通過し、海外勢はクリスマス休暇に入ったことで市場参加者は限られるとみられ、短期的な売買に振らされやすい。

物色は米国市場の流れから値がさハイテク株の買い戻しを狙った動きが意識されやすいほか、市場参加者が限られることで、個人主体の中小型株での短期的な値幅取り狙いの動きになりそうである。個別に材料のある銘柄のほか、来年のテーマを探る動きのなかで、関連銘柄の一角が動意付く展開を想定しておきたい。

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【ニューヨーク=小林泰裕】20日のニューヨーク株式市場で、ダウ平均株価(30種)の終値は前日比498・02ドル高の4万2840・26ドルだった。インフレ(物価上昇)への警戒感が後退し、一時800ドル超上昇した。

23日の後場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。
・日経平均は反発、米株高受け買い優勢の展開
・ドル・円は下げ渋り、米金利高維持で
・値上がり寄与トップはアドバンテ>、同2位はリクルートホールディングス>

■日経平均は反発、米株高受け買い優勢の展開

日経平均は反発。341.69円高の39043.59円(出来高概算9億4133万株)で前場の取引を終えている。

先週末の米国市場のダウ平均は498.02ドル高の42840.26ドル、ナスダックは199.83pt高の19572.60ptで取引を終了した。一部ハイテク株に売りが先行し寄り付きこそ下落したものの、11月個人消費支出(PCE)価格指数がインフレ抑制の進展を示唆したことを支えに上昇した。ダウ平均は一時前日比で800ドル超上昇する場面があったが、株価指数先物と株価指数オプション、個別株オプションの満期日が重なる「トリプルウィッチング」にあたり持ち高調整の売りが見られたほか、政府閉鎖の可能性が投資家心理の重石となり、午後に入り伸び悩んだ。

主要株価指数がそろって上昇した米株市場を横目に、前週末比338.82円高の39040.72円と反発でスタート。シカゴ先物にサヤ寄せする形からやや買いが先行。バイデン米大統領が3月中旬までのつなぎ予算案に署名したこともあり、政府機関の閉鎖リスクが後退したことも安心感に繋がっているようだ。

個別では、ディスコ>や東エレク>、アドバンテ>などの半導体関連株、三菱UFJ>や三井住友>などの金融株が堅調に推移。また、三菱重工業>、ソフトバンクグループ>、パナHD>などが上昇した。ほか、JR東日本との資本業務提携を発表したイーレックス>が急騰、ミガロホールディングス>、サムコ>、ヤマシンフィルタ>などが値上がり率上位となった。

一方、フジクラ>、キオクシアHD>、KADOKAWA>、日産自動車>、JT>、キーエンス>などが下落となった。24年10月期の無配転落をマイナス視されたH.I.S.>やサレプタ社との米国訴訟結果をネガティブ視された日本新薬>が急落。ほか、武蔵精密工業>、曙ブレーキ>などが値下がり率上位となった。

業種別では、電気・ガス、輸送機機器、サービス業が上昇した一方で、海運業、鉄鋼、空運業などが下落した。

後場の日経平均株価は、積極的に買い上げるほどの材料は乏しく、上値の重い展開が続きそうだ。日米中銀会合という今年最後の重要イベントを通過し、相場は商い閑散の年末モード入りとなる。海外の機関投資家の多くがクリスマス休暇入りすることから、プライム市場の売買代金は減少し、相場の主役が個人投資家に移る公算が大きい。今月は26日が優待・配当の権利取り最終売買日となるため、12月決算企業などへの関心が高まりそうだ。「掉尾の一振」への期待感から、スタンダード市場やグロース市場の中小型株に個人投資家の関心が向かう可能性もあり、個別株中心の相場展開となろう。

■ドル・円は下げ渋り、米金利高維持で

23日午前の東京市場でドル・円は下げ渋り、156円69銭から156円32銭まで下落後は小幅に戻した。週明けはドルに利益確定売りが先行したものの、米10年債利回りは底堅くドル買い地合いに。また、日経平均株価の堅調地合いで円売りを強めた。

ここまでの取引レンジは、ドル・円は156円32銭から156円69銭、ユーロ・円は163円14銭から163円40銭、ユーロ・ドルは1.0427ドルから1.0445ドル。

■後場のチェック銘柄

・Veritas In Silico>、ブランジスタ>など、4銘柄がストップ高

※一時ストップ高(気配値)を含みます

・値上がり寄与トップはアドバンテ>、同2位はリクルートホールディングス>

■経済指標・要人発言

【経済指標】

・米・11月コアPCE価格指数:前年比+2.8%(予想:+2.9%、10月:+2.8%)
・米・11月個人所得:前月比+0.3%(予想:+0.4%、10月:+0.6%)
・米・11月個人消費支出(PCE):前月比+0.4%(予想:+0.5%、10月:+0.4%)

【要人発言】

・ウィリアムズNY連銀総裁
「来年の成長率が約2%に減速すると予想」
「金利はかなり抑制的な水準だと強く認識している」

<国内>
特になし

<海外>
・16:00 英・7-9月期GDP改定値(前年比予想:+1.0%、速報値:+1.0%)